朝、父親のお見送りに出たつねぞうが、「なんか、風、すずしい・・・」と呟いた。確かに、朝夕の風はもうすっかり秋だ。
寝つかせの時にも、それを実感する。今までは、つねぞうとあきぞうの隣にいると、ポカポカ熱くて仕方なかったのだが、ここ数日はほとんど汗をかかなくなった。しかし季節が移ろってもつねぞうの寝相の悪さは相変わらずで、寝ついてからしばらくして寝室をのぞいてみると、あきぞうに覆いかぶさる形で寝ていたので仰天してしまった。布団1枚分大移動したつねぞうも凄いが、泣かずにおとなしく潰されているあきぞうもあきぞうである。慌ててつねぞうを引き剥がしたが、2人絡まって眠る姿はまるで猫鍋のようであった。とりあえずあきぞうよ、次からはもっと自己主張するように。