つねぞう3回目のバースデー。とはいうものの、先日の胃腸炎以来、どうにもグズグズと機嫌が悪いつねぞうである。更にあきぞうも、下痢ぎみだったり熱っぽかったりで調子があまり良くない。その上、両親も風邪のひき始めらしく、どうにも盛り上がらない休日となった。それでもつねぞうも、「お誕生日おめでとう」との言葉に、「つねちゃん3さ〜い」と、3本指を出して得意げな笑顔で応えていた。プラネタリウムを見たり、ブロック遊びをしたりしながら一日過ごす。
夕食は、散らし寿司にビーフシチュー、タラモサラダetc・・・と張り切って豪華にしてみたが、つねぞうが一番喜んだのは、「誕生日だから特別ね」とお茶の代わりにつけてあげたリンゴジュースだった。確かに普段は家でジュース類は飲ませていないので、嬉しかったのだろうが、おさんどんした身としては虚しいことこの上ない。一通り食べた後で、「おかあさん、リンゴジュースつくってくれてありがとー」と笑顔でのたまい、肝心の料理を「もーいらなーい」と言うつねぞう。子どもの仕打ちにいちいち傷ついていては親はやってられないとはいうものの、さすがにガッカリしてしまった。
やや消沈しながら皿を洗う私の元に、つねぞうがとことこやって来て「おかーしゃーん」と呼びかける。「なぁに?」「あのね、3ねんめぇ、うーわきぃ、〜〜〜ありがとー」「・・・は?」謎の言葉を残して、満足げに去っていくつねぞう。後から夫が、「つねぞうに『お母さん、3年前うんでくれてありがとう』って言ってきなさいって言ったんだけど、どう、ちゃんと言ってた? 嬉しかった?」と顔を出したが、「ああ・・・、いや、『3年目の浮気ありがとう』としか聞こえなかったよ」「そ、そっか・・・」フォローは不発に終わりました。
そんなこんなで、イマイチしみじみとした感慨とは無縁のバースディになってしまったが、ともあれ無事に3年目のお誕生日を迎えられたのはめでたいことだ。3歳になって、また色んな顔を見せてくれるんだろうな。いっぱいいっぱい、可愛い笑顔を見せてくれるとよいなと思う。