保育園からの帰り道、自転車のリアシートで、いきなりつねぞうがポツンと呟いた。「おかーしゃん、おしっこ」「・・・え?」「もれる〜」・・・えええ、ちょっと待って!! トイレトレが進み、今では園への行き帰りも布パンツを穿いているつねぞうだが、如何せん我が家は園から遠いので(電車3駅分)、途中でもらしては大変!と、出発間際にはしっかりトイレをさせている。今日は「つねちゃん、ついさっきオシッコしたばかりですから」という保育士さんの言葉を受けてそのまま帰ってきたのだが・・・きちんとしていなかったのか、あるいは寒いからか、もうトイレに行きたくなってしまったらしい。しかし今から園に戻るには遠いし、家まではまだ15分はかかる。どうしようか迷ったものの、この寒空の下でおもらしさせるわけにもいかない。通り道にある保育園に、そのまま駆け込んでしまった。「あの、近くの●●園に通ってる者なんですが、お手洗いお借りできますか!」と飛び込んできた私に面食らいつつも、「あっトイレ? そこの左ですよ! 間に合うかな、お嬢ちゃん!」とすばやくかつ温かく反応してくれた職員さんに、プロの魂を見ました・・・ありがとうございました・・・。しかし、いざトイレに座ってみると、「・・・やっぱり出なかった。出ると思ったのー」と、結局ナシで終わったつねぞうにガックリ。普段見ることの無い、よその園の様子が面白いらしく、「あ、お魚がいる」「これはなーに?」と、すっかり探検隊気分で、あちこちをニコニコ見回している。「ありがとうございましたー」とお礼を言って出た後で、「またここでトイレしようね!」と満面の笑みを浮かべるつねぞうに、「いや、もう来ないってば」と釘をさす私。つねぞうは楽しかったかもしれないが、こちらとしては焦ったり恥ずかしかったりでドッと疲れる出来事だった。トイレがしっかりできるようになるまでは、仕方ないこととはいえ、ひやひやさせてくれるなぁ。