あきぞうは、よく笑う子だ。何せ、2ヶ月くらいからニコニコと笑顔を浮かべていた。つねぞうも笑顔の多い子だと言われるが、はっきりとした笑い顔が出てきたのは4〜5ヶ月すぎだったと記憶しているから、首もすわらないのにニコニコしているあきぞうに驚いたものだった。最近は後追いがひどくなってきて、私がいないとすぐ泣きながら追ってくるあきぞうだが、まださほど人見知りがないので、外に出て他の人に会った時もニコニコと愛想を振りまいている。街中を歩いていて、何か向こうの人がこちらを見て笑っているな・・・と思うと、そんな時は大抵、抱っこされているあきぞうが必死にそちらに笑顔を振りまいていたりするのだ。買い物してレジでお財布を出している間に、レジ打ちのおばさんに「あっばぁっ」と笑いかけていたり。信号待ちをしている間、隣のおばさんにパタパタ笑顔で手足を振っていたり。電車に乗っている時に、向かいの学生さんをじーっと見ながら「っば、っば」とニコニコ話しかけていたり。そんなわけで必然的に、あきぞうを連れていると、話しかけられることも多い。「かわいいねぇ」「何ヶ月?」「ちょっと触らせて」と、ナデナデや抱っこをされても、大抵嬉しそうにニコニコしているあきぞう。なんでこんなに愛想がいいのかなぁと親が首をひねりたくなる程に笑顔の多い子だが、やっぱりニコニコ顔を見ていると嬉しいし、街の人から声をかけてもらえるのも有難い。このところは夜泣きも多くなってきて寝不足続きだけれど、それでも日の下のニコニコ顔を見ていると、疲れも消える気がする。つねぞうもあきぞうも、ずっとニコニコ笑顔で育っていってほしいものだ。