fumimura2007-06-09

お腹がすいたらしいつねぞうに、食事までのツナギとして、ロールパンをあげる。空腹のつねぞうは、涙をポロポロ流しながら、手近なタオルをエプロンのように首もとに挟み、「いただきます」ポーズを繰り返す。まるで、餌をくれと芸をするかわいそうなぞう」のトンキーのように哀れな風情なので、こちらもついついあげてしまう。食べ過ぎが心配なんだけどなぁ。細かくちぎってあげると、嬉しそうに手づかみで食べ始めた。
そのうち、パンのかけらを「んー」と私の方に差し出すので、「くれるの?」と手を出すと、さっと引っ込めて、「へへー」と笑いながら口に入れる。「ひっかかった!」と言わんばかりの得意そうな表情に、知恵がついたなぁと苦笑してしまった。その後も、差し出しては、さっと引っ込める、というイタズラを繰り返すので、「つねぞうが意地悪する〜、お母さんもパン欲しい〜」と泣き真似をしてみると・・・しばらくパンを見つめて考え込んだ挙げ句、手で割って、ちょびっとだけの欠片を「ん!」と差し出してくれた。ありがとう・・・でも、キミの手に残ってる方が、明らかに大きいよ! 意外にケチな我が子に、複雑な心境でした・・・。