最近「てぶくろをかいに」がお気に入りのつねぞう。「よんでー」と本を持ってきたり、自分で頑張ってページをめくったり、自分の手袋を取り出して「いっしょー」と笑ったりしている。今日は、手をまじまじと見つめてから、おもむろに「つねちゃんの手、にんげんの手だー!」と大発見のように叫んでいた。「ああっ! あきくんもにんげんの手だよ!」そりゃまぁ、こちらも人間以外を産んだ覚えはありませんがな。
しかし、親になってから読んでみると、どうにもこのお話の母狐の行動が不可解でしかたない。自分でも怖い人間のもとに、どうして子どもを1人で送り込むんだ? 普通はそんなこと、心配でとても出来ないのでは? しかも、食料を得るためとかならまだしも、手袋ごときで・・・と、さっぱり共感できずに首を傾げてしまった。