つねぞうの保育園のおゆうぎ会。だというのに、今日もさっさと早朝出勤していった夫が哀れだ。しかし、本当に最近土日も仕事が多すぎる夫。玄関で「ばいばーい」と見送った後で、「おとうさん、おしごとたいへんなのよ。ずぅーっとたいへんなんだよ」と何やら悟ったような台詞を吐くつねぞうは、多分優しい子なのだろう。しかし、その後忘れ物をとりに帰ってきた父親に「じゃ今度こそ行ってくるよ! つねぞう、おゆうぎ頑張って!」と声をかけられても何故か知らんふりしていた彼女は、常に一期一会で人生を生きているのかもしれない。
今日のおゆうぎ会には、川崎から夫の両親が来てくださるというので、その車に同乗して園に連れていってもらった。「川崎のおじいちゃんおばあちゃん、来てくれるって」との言葉に大喜びのつねぞう、始まる前からこんな全開で大丈夫か?とばかりにテンション上がった状態で園に到着した。玄関でいったんお別れした後で、少し時間をおいてから、保護者席に入る。小さめの園なので、すでに満員状態ですごい熱気だ。そんな中でいよいよ開会。つねぞうは、水兵さんの格好で出てきてのダンスだったが、保育園も2年目の余裕が出てきたか、おじいちゃんやおばあちゃんにニコニコと手を振ってから踊っていた(あれ、母には・・・?)。その後の歌や合奏でも、なかなかの頑張りで、特に「おもちゃのチャチャチャ」はしっかり客席までつねぞうの声が届いていたのでビックリした。体は小さいのに、頑張ったなぁ。プログラム終了後、サンタクロースが出てきて園児さん全員にお菓子入りブーツとプレゼントを配ってくれたのだが、去年はいまいち分かっていなかったつねぞうも、今年はきちんと理解できるのか、自分の順番をワクワクしながら待ち構えて、貰った途端に大きな声でお礼を述べていた。うんうん、良かったね。
その後、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にお昼を食べてから、帰宅・・・のつもりだったのだけれど、つねぞうの様子がおかしい。「さ、帰ろうか、つねぞう」「・・・どこ帰るの?」「え、おうちだよ?」「どこのおうち帰るの?」「そりゃ、つねちゃんのおうちだよ」「・・・いや」「え?」「つねちゃんのおうち、いやー。おじいちゃん家いく。かわさきのお家いくぅぅぅ」「・・・ええぇっ!?」予想外の台詞に慌ててしまったが、半泣きになりながらしがみつくつねぞうに、お義母さんも「まぁ、うちは別にいいけど・・・」と苦笑。結局、いったん家にお泊りセットを取りに帰り、そのまま連れていってもらうことになってしまった。「お母さんもあきくんも行かないよ? つねぞうだけだよ、いいの?」「いいのー。つねちゃんだけいくのー」と、ごきげんでチャイルドシートに納まるつねぞう。「じゃ、月曜日にまた連れてくるわね」「すみませんホントすみません」と恐縮する私を尻目に、「ぶーぶーでいくんだもーん」とそのまま笑顔で出発してしまった。・・・何か自分の家に不満でもあったのだろうか、あやつは。まぁ、おじいちゃんおばあちゃん大好きなのは微笑ましいことだけれど、こんな突発的なのは、相手にもご迷惑だし恐縮するなぁ。帰ってきた夫に、「つねぞう、川崎についてっちゃった」と言うと、「ハァ!?」さすがに驚いていた。